農薬が使われていない森はもともとオーガニックです。
スギ・ヒノキのフィトンチッド(精油)は十数万年も前から、日本の空気を浄化してきました。
間伐をして、枝葉を頂くことで健康な森になり、これからもずっと空気をきれいにしてくれます。
スギは日本の固有種、ヒノキは日本と台湾にしかありません


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森のアロマ

森の清々しい香りは精油の香り


スギの葉は線香の材料になり、ヒノキの葉は寿司屋のネタケースやマツタケの下に敷く掻敷(かいしき)に使ってきました。クロモジの枝は和菓子の高級楊枝に使われてきました。古くから、精油成分の持つ効果を利用してきましたが、精油がさかんに蒸留されるようになり、効果について研究がされるようになったのは、最近のことです。

スギ、ヒノキには比較的多くの精油成分が含まれています。これまで、森の捨てていた枝葉、製材の端材の木部から精油を抽出できます。原料は豊富にあり、しかもオーガニックです。

引佐は森のアロマの宝庫

浜松市の北遠地域の森林のうち、人工林は約8割を占めています。引佐地域の人工林率は65%で自然林は35%。引佐には、それだけ自然林が残っていることになり、精油成分のある樹木が多くあると言えます。引佐では園芸品種としてユーカリやヒノキ科のクジャクヒバも栽培、これらにも精油成分があります。ちなみにユーカリは東山動物園のコアラの餌になっています。

最新の設備で樹木系の精油を

高品質な精油を

世界で広く採用されている蒸気蒸留法は、素材を蒸した蒸気を冷却して、精油とフローラルウォーターを分離しています。この方法では、水が蒸気になる100度まで上げなければなりません。しかも、蒸気圧もかかるため、精油成分によってはダメージを与えやすくなります。

日本では、減圧式の水蒸気蒸留、減圧式マイクロ波を使った装置も開発されています。減圧して低い温度で精油を抽出すると高品質な精油が期待できます。マイクロ波方式では蒸気蒸留と違い水を使わず、植物の成分だけを取り出すため、100%天然の精油と精水が得られます。



精油成分の引火点は低く、例えばスギの精油は87度、ヒノキは「火の木」と言われるように引火点が低く38.5度です。 高温だと引火点の低い精油成分ほどいダメージを受けやすくなると考えられます。このダメージを最小限にできるかどうかが、品質に大きく影響します。

引佐の精油成分のある樹木

【人工林】
スギ、ヒノキ
【自然林】
ウラジロモミ
クロモジ
アオモジ
クスノキ
ヤブニッケイ
アブラチャン
タブノキ
【栽培品種】
クジャクヒバ
ユーカリ
柑橘

ちなみに、国際規則上、引火点が60℃以下の精油は「危険物」として運輸上、規制を受ける対象となっています。

樹木系精油の事業展開

和のフレグランス

空気の浄化等の機能性アロマ、オリジナルの香水やアロマの線香

シャネルNo.5に使われていたローズ・ウッドは枯渇のため、現在は東南アジアのベチバーという草の精油が使われています。リナロールの含有率が異なるものの、クロモジはローズ・ウッドと同じ成分を持っています。日本の固有種スギとヒノキ、そしてクロモジなどをベースとしたオリジナルフレグランスの開発を進め、和のフレグランスをつくり、香水文化を日本に広めるとともに、海外へも紹介したいと考えています。


フローラルウォーター(精水)

純粋なフローラルウォーターの製造

蒸気蒸留では、精油とフローラルウォーターができます。フローラルウォーターにも精油成分がわずかながら含まれているため、ローションやリネンウォーター、ルームスプレーとして使われています。マイクロ波減圧コントロール蒸留装置では蒸気を使わないため、樹木に含まれる水分のみを純粋に取り出すことができ、水道水の残留物が混ざることはありません。厳密には、フローラルウォーターとは異なりますが、通称として分かりやすいため、ここでもフローラルウォーターと呼びます。


アロマワークショップ

新しい和のアロマの魅力を伝える

精油やフローラルウォーターには、様々な効果があるとされ、様々な研究機関で実証されています。海外では、薬や化粧品として認められるケースもありますが、日本では薬機法(旧薬事法)により雑貨扱いとなっています。美容や健康に関する効能をうたうことはできません。しかし、空気の浄化や殺菌、抗菌については不問です。経験豊富なアロマテラピストと協力して、アロマワークショップを通じて、精油とフローラルウォーターの使い方をお伝えしたいと思います。また、抽出後の残さを使った足湯の体験なども行いたいと考えています。


協力/連携


引佐の自然に詳しいNPO
浜松市の「中山間地域まちづくり事業」として「田舎ゆったりプロジェクト」が採択され、2013年10月から2022年3月までの8年半、地域の活性化に取り組んでいます。田んぼのオーナー制度、蛍の里づくり、耕作放棄地の解消、薬草教室の開催やクロモジ茶を製造するなど、地域資源の活用した取り組みを展開しています。
【活動
ふじのくに美しく品格のある邑づくり
■SAVE JAPAN プロジェクト 2015