【施工事例】作り手が紹介する「タナカのつくる家」浜北区根堅の家①

こんにちは 浜松・引佐の家づくり工務店、田中建設です!

 

注文住宅の田中建設の家づくりでは、お客様との出会いから家づくりの期間を一緒に過ごしてお引き渡しまで迎えると、ここからまた新たなお付き合いが始まります。そんな節目の機会に、私たち作り手がお客様との家づくりを振り返りながら、新築のお家をご紹介したいと思います。

 

今回ご紹介するのは2021年10月完成の浜北区根堅の家。インタビューしたのは設計担当のパートナーでもあるアーキウェルワークスの松下さんです!

 

①浜北区根堅の家の設計コンセプト

お施主様(T様)の奥様からの要望だった「緑を感じる家」をコンセプトに設計したお家です。T様とは土地探しからご一緒させていただきました。

建築した南東角地を選ぶ上で気をつけたのは、将来も含め、視線が遠くへ伸びるのかどうかでした。懸念したことはクリアでき、のびのびと南側からは日差しを取り込める事がわかりました。西側は既存の家屋が隣接していたため、人の行き来を含めた視線と、厳しい西日を遮る意味で閉ざす設計が必要である事を敷地を見て確かめることができました。

 

テーマとされた「緑を感じる家」については、こうして敷地を確認した上で南東に開けた部分に緑の緩衝材(庭)をつくり「中からは開いて外は閉じる」という開放感を得ながらプライバシーを守る工夫を表現できたと思います。

 

②浜北区根堅の家の特徴は?

ウォークインクローゼットを南側にまとめた点です。その理由には平屋の動線を大切にするということと、西側の視線をプロテクト(保護)するという2点が大きな要素です。

 

水まわりは固めて、その近くに家族の収納があれば奥様の動きは楽ですよね。

そしてもう一つの西側の視線保護として間取りの工夫で考えたのは、固めた水まわりの近くに物干し場を設けて動線を更にスムーズにすることで共に解決できるのでは?ということでした。その結果、洗濯物を干すスペースは西側となり、干された服たちで家族団欒する場所から眺めや日差しを遮られないような間取りにすることができました。

③お客様とのやりとりで印象に残ったことは?

玄関(風除室)から廊下に出て直ぐの左側に設けたトイレの位置です。ご提案した時、T様から「トイレの位置は他の場所にできませんか?西側の方にまとめられないか?」との反応をいただきました(笑)。実は、T様が気にされた寝室から遠いことは私も検討中とても悩んだところで、リビングを通って行く動線になるし、西側の水まわりにまとめるべきかということを踏まえた上での提案でした。

 

では、なぜ玄関近くにしたのか?その理由は、プライバシーのかたまりである水まわりを来客に見せない様な動線にしたかった事等をご説明し収まったやりとりがありましたね。

これ以外にも、恐らく幾度となく「これでいいのかな?」と、間取りへの疑問があったと思います。その都度聞いてくださったお陰で質疑を重ねてご理解を深めつつ、こちらの提案を受け入れていただけたと思います。

 

浜北区根堅の家を設計について、お客様とのエピソードを交えてお伝えいたしました。次回は、作り手として接客から施工までを担当した赤石のインタビューで家づくりを振り返ってご紹介したいと思います。